ウォッチャー

~企業コンプライアンス観察日記~

テレビ朝日の連続不祥事

「ウォッチャー」
~企業コンプライアンス観察日記~

不祥事は、どの企業でも起こりえます。日々報道される事例を振り返ることで、私たちの生活との関りや、経営リスクを早期発見・未然防止するためのヒントを模索します。

テレビの存在意義と信頼性

最近、テレビを以前ほど見なくなった。

しかし、
事件や事故、季節の話題など
映像や音声で情報を確認したい時、
やっぱり私はテレビをつけます。

インターネット全盛の時代でも、
テレビの存在意義や信頼性は、
依然として大きいからです。

特に民放の中では、
夜の「報道ステーション」などで
テレビ朝日をよく見ます。

そんな、テレビ朝日で
ここ最近、不祥事が続発しています。

名門テレビ局のガバナンス崩壊

▽2021年

20代女性社員が店の外に転落

東京五輪閉会式が行われた
8月8日夜に、同局番組スタッフが
緊急事態宣言下にあった東京・渋谷で
10人の飲酒会合を開催。

翌9日未明に
スポーツ局女性社員1人が
誤ってカラオケ店2階窓から転落。

左足の骨を折るなどの重傷。
搬送された1人を含む
スポーツ局社員6人を
10日間の謹慎処分とした。

窃盗および住居侵入の疑いで逮捕

ビジネスプロデュース局に勤務する
男性がワイヤレスイヤホンを盗んだとして
警視庁麻布署に逮捕された。

不適切演出

「大下容子ワイド!スクランブル」番組内
視聴者からの質問にお答えするコーナーで
昨年3月以降、
事前に番組側が用意していた質問が
視聴者からの質問として
放送された事例が見つかった。

同局は、番組のチーフプロデューサーと
プロデューサーの減給1カ月、
情報番組センター長をけん責処分とした。

放送倫理・番組向上機構(BPO)が、
この件を審議した。

▽2022年

テレ朝・亀山社長が辞職

テレ朝の亀山慶二社長が
会社経費の私的使用など
問題行為が発覚。

スポーツイベント関連の業務で
国内各地に出張する立場を利用し
実際は私的な会食やゴルフの
経理精算をしていた。

社用車を私的な外出に
たびたび使っていたなど。

この引責として
亀山社長は辞職した。

男性社員、詐欺容疑で逮捕

セールスプロモーション局
ソリューション推進部長が
経済産業省の「IT導入補助金」を
不正受給したとして、
大阪府警が逮捕。

テレビ朝日の見解

テレ朝は、亀山社長辞職のリリースで

「放送事業という公益性の高い
事業を営むテレビ朝日の社長には
高い倫理観が求められる」

と唱っていた。

しかし、
こうした不祥事の連続からは、
人間のモラルや倫理観への
期待だけでは、
企業コンプライアンスにも
限界があると私は感じています。

早期発見・早期対処のしくみ

ただ、
これほどの大問題が発覚する前に
経営幹部が、現場の不正な動きや情報を
もっと早期に察知したり、
早期に対処するしくみがあれば
食い止められたかもしれません。

いま、そうした体制づくりが
企業に求められていると思います。

職場の人間関係がカベに

テレビ朝日は、指折りの名門企業ですから
内部通報制度のしくみは
当然整備されていたはずです。

ただ、従来型でアナログ式の
内部通報体制では、
実効性が疑問視されています。

仕事現場には人間関係があるので
現場の窮状や実情を
社内の人間には言いにくい。

結果的に
経営幹部による
経営リスクの把握が
手遅れになる傾向にあります。

ホイッスルライン

「ホイッスルライン」は、
現場の従業員や関係者が、

・24時間いつでも
・どこからでも
・匿名で
・社外の公正中立な第三者に

通報できる
内部通報中継プラットフォームです。

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