ウォッチャー

ウォッチャー~企業コンプライアンス観察日記~

トヨタ販売店での不正車検問題

「ウォッチャー」
~企業コンプライアンス観察日記~

不祥事は、どの企業でも起こりえます。日々報道される事例を振り返ることで、私たちの生活との関りや、経営リスクを早期発見・未然防止するためのヒントを模索します。

トヨタの不正車検問題

2021年に
トヨタ自動車株式会社の全国の系列販売店で、
不正車検が相次いで発覚しました。

業界を揺るがす大問題に

不正が発覚したのは、
トヨタ自動車株式会社の販売店12社13店舗。
トヨタ系の大手販売会社に関するものも含めると
合計6,503台にものぼります。

この問題は、当初ネッツトヨタ愛知株式会社で発覚。
これを機に全国で調査をしたところ、
他の販売店でも不正車検が発覚。

最大手の自動車メーカーである
トヨタ自動車株式会社の系列販売店が
不正を行っていたことで、
自動車の安全を揺るがす大きな問題となりました。

問題の背景

問題の背景として、
・整備士不足
・幹部による実情把握漏れ
などが挙げられています。

2017年以降、
日産自動車、スバル、スズキなど
新車の完成検査でも
不正が相次ぎ発覚。

ここでも求められる仕事量と、
人員体制、設備が
マッチしていなかった
という面では、
トヨタ系ディーラーの
不正車検と同じ根っこがあります。

自動車業界の整備士不足は、
日本社会の少子高齢化問題
ともリンクしているので、
早急な改善は見込み難いでしょう。

早期発見・早期対処のしくみ

ただ、
これほどの企業不祥事になる前に
経営幹部が、現場の窮状や実情を
もっと早期に把握したり、
早期対処するしくみがあれば
食い止められたかもしれません。

いま、そうした体制づくりが
企業に求められていると思います。

職場の人間関係がカベに

トヨタは、世界的企業グループですから
内部通報制度のしくみは
当然整備されていたはずです。

ただ、従来型でアナログ式の
内部通報体制では、
実効性が疑問視されています。

仕事現場には人間関係があるので
現場の窮状や実情を
社内の人間には言いにくい。

結果的に
経営幹部による
経営リスクの把握が
手遅れになる傾向にあります。

ホイッスルライン

「ホイッスルライン」は、
現場の従業員や関係者が、

・24時間いつでも
・どこからでも
・匿名で
・社外の公正中立な第三者に

通報できる
内部通報中継プラットフォームです。

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